ECからアフィリエイターが逃げていく流れ – 不正PPC解説

広告主(EC)の立場の方に向けて、不正PPCアフィリエイターが居るとアフィリエイト施策はどうなるかを簡単に解説する。

概要

PPCアフィリエイトを行うアフィリエイターが存在すると、 アフィリエイト広告主は損をする 。また、PPCアフィリエイトを禁止しても、それを強行してしまうアフィリエイターは多い。当サイトのサービス「ストリクス」は、その対策として有効である。

PPCアフィリエイトはアフィリエイト広告主にとって損

多くの場合、広告主の立場では、 PPCアフィリエイトは禁止したほうがいい 。PPCアフィリエイターが存在すると、広告主は主に下記3点で損をする。

  • リスティング広告が表示されなくなる
  • リスティング広告の単価が上がる
  • 商品のコンテンツが作成されなくなる

順に説明していく。

リスティング広告が表示されなくなる

広告主が取る広告手段は、当然ながらアフィリエイトだけではない。検索エンジンの検索結果へのリスティング出稿も行うことがほとんどだ。

しかし、検索キーワードに対する広告枠は、誰でも買うことができる。アフィリエイターも、この枠を買える。その結果ECは、商標等のキーワードで リスティング広告枠の単価競争に負け、出稿できなくなる

リスティング広告の単価が上がる

もしアフィリエイターとの競争に勝ち抜き、検索結果広告枠にEC自身の広告を表示することができたとしても、それはアフィリエイターとのPPC単価競争に勝った結果である。つまり、アフィリエイターと戦った分、 PPC単価は上がってしまう

アフィリエイトを導入したせいで、アフィリエイトとは別の広告手段であるPPC枠の単価が上がってしまう。その影響を最初から考慮に入れてPPC出稿していれば問題ないのだが、おそらくそうではないECがほとんどだろう。

商品のコンテンツが作成されなくなる

PPCアフィリエイトが増えると、普通のアフィリエイターに渡る報酬が減り、 普通のアフィリエイターが逃げる 。その結果、商品のコンテンツが作成されなくなる。ペラページばかりが作成される。

広告主がアフィリエイトサイトに求めるものは、商品の説明であることが多い。単に検索結果からの導線を求めるなら、わざわざアフィリエイトを使う必要はない。PPC広告の運用は、専門の企業がいくつかある。多くの場合、そちらを選んだほうが、アフィリエイトを介してPPCを打つより安く済む。

普通のアフィリエイターに渡る報酬が減る流れについては、こちらの記事を参照のこと。

禁止してもPPCアフィリエイトは消えない

また、PPCアフィリエイトサイトは、禁止してもなかなか消えない。広告主から見えないように出稿するからだ。大きく分けて下記2つの手段がある。

  • 広告主の事務所を避けて出稿
  • 平日昼間を避けて出稿

順に説明する。

広告主の事務所を避けて出稿

不正PPCアフィリエイターは、広告主の事務所のある地方を避けてPPC広告を出稿する。例えば、広告主の本社が東京都港区にあったら、東京都港区からの検索のみPPC広告を出さない。しかし、隣の千代田区からの検索にはPPC広告を出す。

そのような制御は検索エンジンの正式な機能として備わっている。この機能は、検索エンジン側の意図としては、土地に根付いたスモールビジネスの人がPPC広告を使えるようにするためのものなのだろう。不正PPCアフィリエイターは、この便利な機能を悪用している。

参考:広告を表示したくない地域を除外する – Google Adwordsヘルプ

ストリクスで調査した実績について集計した表を下記に示す。大都市圏以外の方が確率が高い。多くの企業は大都市圏に本社があるからだと思われる。

区分 検知確率
大都市圏 5.75%
大都市圏以外 9.66%

平日昼間を避けて出稿

不正PPCアフィリエイターは平日昼間を避けてPPC広告を出稿する。アフィリエイト広告主となる企業の多くは、それなりに大きな企業であり、そこで働く人は基本的に会社員である。会社員は、働くのは基本的に平日昼間が多い。だから、不正PPCアフィリエイターは平日昼間を避けて出稿する。

これも、検索エンジン側に正式な機能として備わっている。

参考:広告のスケジュール設定について – Google Adwordsヘルプ

ストリクスで調査した実績について集計した表を下記に示す。休日・夜間は確率が高い。

必ずチェックするべき項目

不正PPCアフィリエイターは常に、カモとなる広告主を探している。施策としてアフィリエイトを導入した広告主さんは、アフィリエイト導入一ヶ月後くらいに、下記3点を必ずチェックして頂きたい。

自社のPPC広告が表示されているか?

前述の通り、不正PPCアフィリエイターにPPC単価で負ける広告主が存在する。 PPC広告がきちんと表示されているか、ご自身の目で確認するべき である。

PPC単価が上がっていないか?

これも前述した通りだが、不正PPCアフィリエイターにPPC単価で勝って広告が表示されたとしても、PPC単価は上がっていることになる。 アフィリエイト導入前後でPPC単価に大きな動きがないか確認するべき だ。

コンバージョン元サイトに有益なコンテンツがあるか?

アフィリエイトサイトの成果を承認する際、 コンバージョン元サイトに有益なコンテンツがあるか確認するべき だ。そもそもアフィリエイトという施策を導入する理由は、有益なコンテンツを作成してもらうことであったはずだ。もしコンバージョン元サイトがペラサイトであったなら、そのサイトに報酬を支払う価値があるか考えよう。価値がないと感じたら、その旨をアフィリエイターに通知しよう。

また、そのサイトからのコンバージョン数が多かった場合は、そのアフィリエイターとは提携解除するか、もしくはPPC運用に特化した契約を検討しよう。

当サイトの基本スタンスは「PPCアフィリエイトは悪」だが、一方で、PPC運用は、ひとつの有益なスキルセットであることは疑いようがない。もし不正PPCアフィリエイトでたくさん稼いでいる人が居たなら、その人はおそらくPPC運用のスキルに優れている。そういう人に対しては、アフィリエイト契約を解除し、PPC運用委託の契約を結んでも良いかもしれない。不正のコストを解消するとともに有力な味方が増えるということだ。

広告主の方は、まずは上記3項目をチェックして頂きたい。もしひどいことになっていたなら、ストリクスの機能が役に立つかもしれない。ストリクスのFacebookページからご連絡頂きたい。

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